女物の着物と男物の着物の違いと特徴【簡単解説】

着物
この記事を読むとわかること
  • 女物(おんなもの)の着物の特徴
  • 男物(おとこもの)の着物の特徴
  • 女物の着物と男物の着物の違い

すそまる
すそまる

女物の着物と男物の着物の違いをざっくり簡単に説明するよ!

めこ
めこ

ざっくりザクザクって感じかにゃ

モフ
モフ

何だかうまそうにゃぁ

すそまる
すそまる

ちょ、ちょっと待って・・何て??

こんにちは!すそまるです

着物には女物と称される着物と男物と称される着物があることをご存じでしょうか

同じ着物ですが形や着付け方等違う部分があります

ここでは女物着物と男物着物の違いを簡単にお話していこうと思います

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女物の着物と男物の着物を比較してみる

簡単に表で比較してみました

女物男物
広衿・バチ衿棒衿
身丈身長から割り出して身丈を計算
着付けでおはしょりを作って着るので身長位の長さがある
着丈が身丈
おはしょりは作らず着付ける
身長-25~27センチ(細身の方は30センチ)
身頃の脇お袖が付く位置から下(身八つ口)が開いているお袖が付く位置から下は開いていない
お袖が付く位置から下(振り口、又は振り)が開いているお袖が付く位置から下は開いていない
袋帯・名古屋帯・半巾帯・他角帯・兵児帯・他
めこ
めこ

すそまるは「ざっくり簡単に」がモットーだから難しいことは説明できないにゃ

すそまる
すそまる

おいっ!こらっ‼

モフ
モフ

だにゃ~ん

すそまる
すそまる

アシスタントにゃんこズが冷たい・・・

上の表ではパッと見てもわかる女物と男物の着物の特徴と

着用姿から簡単に5っの違いをあげてみました

もう少し詳しくは下記に説明しているので是非読んでみてくださいね!

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女物の着物の特徴

女物の衿は広衿やバチ衿でお仕立てしてあります

広衿とは上から下まで基本3寸の幅でできていて着用時は折って着付けします

バチ衿とは広衿の折って着付けした幅でできあがっている衿です

代表的な物では浴衣がバチ衿でお仕立てしてあります

  • 身丈

女物の身丈は着付けをする際におはしょりをつくることから長目になっています

自身の身長と同じ長さか前後5センチ以内の丈がよいとされています

  • 身頃の脇 (脇とは両サイドのことで、前と後を縫い合わせたところで脇縫いともいう)

女物の身頃はお袖が付く位置から下の脇部分が開いています

ちょうど脇が縫い終わっている位置と袖付けの間で身八つ口(みやつくち)又は身八つといいます

着付けのためという説や女物の帯の位置が高いため動作をしやすくするため

通気性を良くするためと諸説あるようです

  • お袖

女物のお袖は袖が付く位置から下、袖の底までが開いています

この部分を振り口(ふりくち)又は振りといいます

女物の着物に使う帯は主に袋帯・名古屋帯・半巾帯です

胸の下、腰のやや上に結び様々な結び方があるのが特徴です

男物の着物の特徴

男物の衿は棒衿(ぼうえり)でお仕立てしてあります

女物のバチ衿に似ていますがバチ衿は所々で幅が変わりますが

棒衿は細長い見た目が特徴で同じ幅(1寸5分)でできています

  • 身丈

男物の着物はおはしょりを作らずに着付けします

対丈(ついたけ)といって衿を首に沿わせて着付けするので身丈が着丈になります

  • 身頃の脇

男物の脇は女物のように身八つ口がありません

帯の位置が低く衿元からの通気性がよいからと諸説理由があるようです

  • お袖

男物は女物のお袖のように振り口は開いていません

男物のお袖は女物のお袖の振り口にあたる部分が短く

お袖付け(お袖が身頃に縫い付けてある部分)が長いのが特徴です

女物のお袖の振り口にあたる部分を人形(にんぎょう)といい

基本は2寸5分前後でお袖付けは1尺以上あります

男物の帯は角帯(かくおび)か兵児(へこおび))を使って着付けします

おはしょりは作らず女物のように位置は高くありません

腰骨を基準にしてへその下にくるように

やや前下がりに結ぶのが安定していて粋でかっこよく見えます

女物の着物と男物の着物の違いをもう少し比較

パッと見ではわからない細かい違いも少しお話したいと思います

着付けやお仕立てを知っている方はわかると思いますが

女物にあって男物にないことで着付けの際に決定的に違う所があります

それは繰越(くりこし)です

これは女物だけにある特徴で男物に繰越はありません

では繰越がないとどうなるのか

それは着付けの際に衣紋が抜けなくなってしまいます

男物の身丈の説明で衿を首に沿わせて着付けるとお話しましたが

女物の着付けは衿を少し後ろにずらして首やうなじが見えるようにします

これを衣紋を抜くといいます(抜きすぎると下品に見えてしまうので注意しましょう)

その他、女物の袷の着物は裏に胴裏と八掛を使うのが一般的ですが

男物の袷の着物の裏は通し裏を使い、お袖の袖口はめっちゃ硬い別布を使います

ここまで簡単にざっくりと説明してきましたが

大体は表にしたことが代表的な違いと覚えておいたらいいでしょう

めこ
めこ

て言うかにゃん、所々知らないワードとかあってわからんにゃん!

モフ
モフ

それにゃん!「おはしょり」とか「通し裏」とか何にゃん?

すそまる
すそまる

ぅ・・おふぅ・・・それはまた違うところで説明させてくれ!

めこ
めこ

「めっちゃ硬い別布」って何なんにゃ!?

すそまる
すそまる

だから、頑張っていつかそのうち書くからちょっと待ってて!!

モフ
モフ

仕方ないにゃぁ

ここでお針子修行ウラ話

女物の反物で男物をお仕立てした話

私がまだ訓練校で修行していた頃です

女物の訪問着の反物で男物の着物をお仕立てする機会がありました

これは私の一方的な男物への印象というか今まで縫ってきた男物の経験からなのですが

男物の大島のアンサンブルや紬の着物の反物って良くいえば伝統的な

ちょっと言わせていただけるならド定番で固定された柄や色が多いのかなと感じていました

それでも十分にかっこいいとは思うのですが

もっと女物の反物のように色々な柄や色があればいいのになぁって思っていました

すそまる
すそまる

す、すみません・・貶してる訳ではなく

めこ
めこ

上から目線だにゃん!

すそまる
すそまる

そんなことないよ!!・・ぅうぬぅ・・・うまく言えぬ・・・

モフ
モフ

すそまるが不勉強なだけなのにゃん、もっとステキな男物もあるにゃん!!

まだまだ精進するにゃあぁ

すそまる
すそまる

うう・・誰か味方して・・

最近は男物でこんな色もあるのかぁと感心する事も増えましたが

もう10年以上も前の話なのでご勘弁を・・・

さてさて、この男物の着物のお仕立てを担当することになった時

何ておしゃれさんなお客様なんだろうって思ったのを覚えています

女物の反物なので当然ですが幅が足りないのですが

そこは裁ちの技術の見せ所です

残念ながらこの頃の私はまだ裁ちの工程は習得前だったので違う先輩が担当したのですが

お袖の幅は確実に足りないので袖付け側で縫いついだのを覚えています

綺麗なブルーのとっても素敵なお着物に仕立て上がりました

この時は完全に新品の反物からのお仕立てでしたが

柄の気に入った女物着物やアンティーク着物からでもお仕立て直しはできます

(全部何でもお仕立て直しできるよ!!って訳にはいきませんが・・)

物にもよりますが縫いつぐ布をあえて違う反物や着物から合わせるのも楽しいですよね

すそまる
すそまる

あの時はすごくいい経験をさせていただきましたぁ

まとめ

女物と男物の着物の違いを書いてみました

いつも通り、へっぽこ文章で申し訳ない・・・

女物着物と男物着物の形の違いを何となく理解していただけたら幸いです

まとめとしては上の表を見ていただくのが一番手っ取り早いと思うので

少しでも何かご参考になればいいなと思います

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