和裁の基本 運針をマスターすると大体なんでもできる【運針のやり方】

着物

この記事を読んだら和裁の基本の縫い方『運針』ができるような気になります

すそまる
すそまる

こんにちは!すそまるです!!

運針って知ってますか?

私は和裁学校に入学するまで運針という言葉さえ知りませでした

運ぶ針とは?

針を運ぶってこと?

んー、わからん

ということで運針について書いていきたいと思います

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運針とは

運針とは和裁の基本となる縫い方の一つで

指貫(ゆびぬき)を使って並縫い(ぐし縫い)をすることです

並縫いは家庭科の授業でやったことある方も多いと思います

でも、家庭科も最近はミシンなのかなあ

遥か昔すぎてわからんのですが

並縫いやったことなくても見たことくらいはあるでしょう

え?ない?

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↑↑↑これ並縫い(←雑っ!)

ちょっと縫い目デカすぎですけど

こんな感じの縫い目で縫うのが並縫いです

運針も縫い目はこんな感じです

でも、縫い方が違います

並縫いの場合一針一針、針を布から抜き切って縫っていませんか?

一針さしたら糸を引いて、次の一針をさすという作業

お裁縫が得意で慣れている方は

連続して針1本分は縫い進められるかもしれません

運針は違います

指貫を使って針を押し進めながら

指を交互に擦りあわせて針を運んでいくので

途中で糸を抜く動作が極端に減り

長い距離を早く縫うことができます

これが和裁士が使う基本の縫い方

『運針』です

大袈裟にいうと身体がミシンみたいなものですね

熟練したプロは早く細かく縫い目が揃った出来上がりになります

私は・・・今でも毎日が修行です

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運針に必要な道具

  1. 指貫(ゆびぬき)
  2. 絎台(くけだい)
  3. かけはり

1.指貫(ゆびぬき)

小学生の時買ってもらった家庭科の裁縫道具にも入っていたのですが

今はどうなんだろう

私は皮とプラスチックでできた指貫が入っていたのですが

当時は「なんだこれ??」と

何なのかもわかっていませんでした

今、私が使っているのは全体が皮でできた指貫です

金属でできた物のありますが

私の知り合いで金属を使っている人は見たことありません

洋裁で使われるのが金属の場合が多いように思います

決まりはないと思うので使ってみて馴染む方でいいと思います

2.針

私が使っている物はクロバーの「縫い針四ノ二」です

その他「四ノ三」「三ノ三」など

用途にわけて使っています

3.絎台(くけだい)

あったら便利パート1!!

もう、何て説明したらいいか・・・。

昔話にでてくるおばあちゃんが

てるてる坊主を棒の先につけたみたいなのを使って

縫い物をしているシーンとか見たことないですか?

あれ、絎台です

ちなみに正式名称かはわかりませんが

棒の先のてるてる坊主は「ぼんてんさん」と呼んでました

今でも普通に売ってます

これも後から気づいたのですが

小学生の時の裁縫道具の中にも絎台入ってました

机にネジで挟んで使うタイプの絎台です

これも売ってあります

当時はホント「なんだこれ??」でした

家庭用には机に挟んで使う絎台の方が簡単でいいかもしれませんね

4.かけはり

あったら便利パート2!!

運針は布を引っ張って縫うと上手く進めるので

あればとっても便利です

洗濯ばさみみたいな形をしています

何度も言ってしつこいと思いますが

裁縫道具の絎台と一緒についていました

もう、ほんと何遍もいいますが「なんだこれ??」でした

凄く便利なのでお試しください

とはいえ

絎台とかけはりは無ければ無くても大丈夫です

着物を本格的に縫うのならばあったら便利ですが

普通のお裁縫ならあえて揃えなくても大丈夫だと思います

私は最初から絎台を使いましたが

ちょっと引っ張ってやってみたい時は

足の指で絎台とかけはりの代わりをして仕立てる男仕立てという手法もあります

逆に難しいかな?

洗濯ばさみで代用する方がはやいかも・・・(汗。

運針は1日にしてならず

運針は一朝一夕では習得できません

練習あるのみです

ここでお針子修行ウラ話

基本の運針が一番ツラいけど楽しいって話

私が和裁学校に入学してはじめて教えてもらったのも運針です

その当時は2週間くらいはひたすら運針ばかり練習して1日が終わっていたと思います

それだけ和裁にとって重要で不可欠な技術なんです

この運針の練習期間、以前は1ヶ月くらいやってたらしいのですが

この期間に辞めていく生徒が多かったらしく

私の時は2週間くらいで様子をみながら早めに切り上げたらしいです

そういわれたら私の学年以降も段々と運針の練習期間は短くなっていってた気がします

なんでもそうだけど、忍耐力も大事なんですね

まとめ

運針がどのような縫い方なのかのおさらいです

→指貫を使って針を押し進め、交互に指を擦り合わせて連続で運ぶことで早く長い距離を縫う縫い方

これが『運針』です

上記のとおり一朝一夕でできるようにはなりません

毎日の練習で上達を目指すしかありません

もし、和裁の運針をできるようになったら

着物ではなくても日常的な繕い物や手芸でも運針は大いに役立ってくれると思います

是非、挑戦してみてくだい

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